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僕が本気で絵を描き始めた理由(幸せの重心77話)

「幸せとは喜怒哀楽の調和である」というコンセプトで連載をしているマンガ「幸せの重心」(石川善樹さんワタベヒツジのtwitterアカウントで連載中)このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れたことについて、少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。

過去のnoteについてこの物語のスタート地点はこちら→0話
「幸せとは喜怒哀楽の調和である」前回のお話はこちら→76話「ノロガメ」
*過去のnoteは全て、マガジン「ヒツジゴヤ」内で読むことができます。

足が速いとチヤホヤされる

小学生の時、足が速い奴は一目置かれていた。
足が速いだけでなぜか尊敬される。運動会なんて足が速い奴がチヤホヤされるための行事と言ってもいい。デート中に走ったりすることなんてないのに、足が速い奴はモテてた。
僕にとって、1年の最初に50mのタイムを測られる日なんて最悪だった。僕は学生の時パっと見足が早そうな見た目をしていた。どんな見た目だよって思うかもしれないけど、本当にそんな見た目をしていた。
体育の授業でタイムを測ると「え、お前足遅いのかよ!www」とよくいじられた。

足が遅いのがとんでもなくコンプレックスだったので、フォームだけでもカッコよくしようと思って気を遣っていたけど、そのフォームまで女子にからかわれたときは、僕の自尊心は粉々に砕け散った。

僕が絵を本気で描き始めたのも正直スポーツと勉強で人に勝てない!!と悩んだ末の決断だった。
小学生の時に、学年1足が速い少年Aくんとドラゴンボールの悟空の模写対決をしたことがあった。同じコマの模写をしてきて、どっちがうまいかを投票で決めようと言うものだ。

足の速さで負けた上に、絵で負けたら僕の生きる道はない。と思い死ぬ気で悟空の模写をしてきた。あれほど本気で模写をしたことはなかったかもしれない。
翌日Aくんの前でその模写を披露した。するとAくんは自分の模写を見せずに負けを認めた。僕の自尊心はあの出来事によって保たれていたと言っても過言ではない(笑)

あの時に僕の人生の方向は決まったのかもしれない…

それと同時に絵を描くと言う行為が「勝つ」ための行為になってしまった気もする。大学受験まで、絵で勝負したワケだし。

絵を描くのも走るのも、本当は楽しいことなんだと思うから、なるべく楽しみたいと思うけどね。

今週の幸せの重心

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ノロマ競争を子供達に挑むヨシキウサ。子どもたちの関係に変化は起こるのか…?

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毎週1本、できれば2本記事(目標)を公開していこうと思います。記事の内容は色々と変わっていくと思いますが、日々マンガを描いてい感じる率直なことをなるべくそのまま吐き出すようにしています。作品はもちろん、作品の外側(創作の過程など)を公開して、マンガをより深く楽しんでいただける場にしていければと思っています。

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