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出汁から作る喜怒哀楽カレー(幸せの重心61話)

「幸せとは喜怒哀楽の調和である」というコンセプトで連載をしているマンガ「幸せの重心」(石川善樹さんのtwitterアカウントで連載中)
このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れたことについて、少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。

過去のnoteについて
この物語のスタート地点はこちら→0話「幸せとは喜怒哀楽の調和である」
前回のお話はこちら→59話「違和感のある旅行」
*過去のnoteは全て、マガジン「ヒツジゴヤ」内で読むことができます。

カレーに振り回された日

つい先日、これぞ幸せとは喜怒哀楽の調和だ!!と思った出来事があった。

僕は毎週日曜日を定休日にして、その日はゆっくりと休息をとっている。最近は、料理にハマっているのでお昼ご飯に料理をしたりしてる。休日の昼間に料理をすることが、なんとも気分がいいのだ。

その日はちょっと珍しい、出汁から作るカレーというのにチャレンジしてみた。
出汁から作るわけだから、結構時間がかかる。ますは野菜や、鰹節、カルダモンなどを使ってじっくり出汁をとっていく。
そしていつもより丁寧に玉ねぎを炒めて、出汁と合わせ、カレー粉を合わせ、じっくりじっくり丁寧にカレーを完成させた。

完成したので、満足げに味見をしてみたら、激マズだった。

なんか、変な鰹とカルダモンが混じったような、よくわからない異国の料理みたいな味になってしまった。この時点で、すでに2時間くらい使っていたので、テンションは激下がり。
だがここで、横で見ていた母が名案を思いついた。

「このカレーをちょっと使いながら、市販のルーを追加すれば、リカバリーできるんじゃない!?」

なるほどと思い、ジャワカレーを追加して、味見をする。んー…まだ違う…異国感が強い…もうちょっと追加…そうだバターも追加…まだ違う…異国のカレーが出来上がってから、さらに1時間くらいかけて、試行錯誤をした結果、

ちょっとまずい市販のカレーが出来上がった

しかも、ちょっとまずい市販のカレーを食べようと、ダイニングテーブルについた時には、味見のし過ぎで満腹状態になり、もう味なんか楽しめる状態ではなかった。

俺は休日に何をしてるんだ・・・・テンションだだ下がりである。

しかし、そんな哀しい気分で鍋に残った異国のカレーと、ちょっとまずい市販のカレーを眺めていたら、なぜか、めちゃくちゃ面白く感じてきた。人間ここまで失敗すると、なんかウケてくるのだ。大量のまずいカレーを眺めながら、母と爆笑した。

これはまさに幸せとは喜怒哀楽の調和である、的な出来事だったのではないだろうかと、今振り返って思う。
ちなみに、多分カルダモンを粉で入れてしまい、味が濃く出過ぎたのだと思うので、出汁からカレーを作るときは気をつけてね。

今週の幸せの重心

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早速のアクシデントに見舞われるタナカ一行。テンションが下がりながらも、コテージに向かうが、彼らにさらなる困難が待ち受けていた…

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毎週1本、できれば2本記事(目標)を公開していこうと思います。記事の内容は色々と変わっていくと思いますが、日々マンガを描いてい感じる率直なことをなるべくそのまま吐き出すようにしています。作品はもちろん、作品の外側(創作の過程など)を公開して、マンガをより深く楽しんでいただける場にしていければと思っています。

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