アメリカンドッグについてくる「カチッ」について
アメリカンドッグが大好きだ。僕は小さい時からアメリカンドッグの大ファンなのだが、アメリカンドッグといえばコレ↓
「カチッ」と折り曲げるとケチャップとマスタードが同時に(厳密に言うとケチャップが少し早く)出てくる。
この「カチッ」はアメリカンドッグと切っても切れない関係なのだ。「カチッ」は感触が気持ち良くもあり、ケチャップとマスタードをバランス良くかけるのが少し難しくもある。
改めて見てみると細部に工夫が凝らされている。
まずこのプレート部分の絶妙な厚み。
この厚みがちょういい。これが薄すぎると力を加えた時に、プラスチックが耐えられず、変なところで折り曲がったりするのだろう。逆に厚すぎると固くて折り曲げられなかったりするんだろう。それに薄いほうが、環境にもよさそうだ。
そして裏面の凸。
最初は滑り止めかなにかかな?と思っていたんだけど、だとしたら方向がおかしい。滑り止めだとしたら...こういう方向に凸を作るはずだ↓
…きっと凸をつけることで構造を強くして、力が加わった時にへたらないようになってるんだろう。
何より注目すべきはこのライン。
ただの平らな面かと思いきや、最初からびみょうに折れ曲がって、反ったようなかたちになっている。このびみょうな反りがあるおかげで、逆方向に折り曲がらないようになっている。
この反りのおかげで、出口のところをアメリカンドッグにめがけてグッ押し込むだけで誰でも簡単につかえるようになっている。なんてやさしい設計なんだ。
逆に折れ曲がったことを想像すると悲惨だ。裏面にケチャップとマスタードがべちゃべちゃに付いて、指にもついて、子どもの僕だったら泣き出すだろう。それでマスタードのついた手で目を擦ってしまい、目に入って、ヒリヒリして一生アメリカンドッグを食べたくなくなっていたかもしれない。ありがとう"反り"。
とにかく、あの「カチッ」の心地よさはこの細やかな配慮によって成り立っているのだ。
マスタードはケチャップより少し少なく入っていて、味のバランスをとっているようだ。最初は同じ量入ってくれててもいいと思ったんだけど、きっとこれがベストな比率なんだろう。これほど気遣いが行き届いた製品なんだからケチャップとマスタードの比率も考え抜かれているにちがいない。
「カチッ」はたぶん計算し尽くされている。
たまにうまくかけれなくてはみ出るときもあるけど、綺麗にかけれたときは結構うれしい。そんな少しの嬉しさと計算された気持ちよさが、アメリカンドッグにはある。
めっちゃアメリカンドッグ食べたくなってきた。
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