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究極の遊び(幸せの重心78話)

「幸せとは喜怒哀楽の調和である」というコンセプトで連載をしているマンガ「幸せの重心」(石川善樹さんワタベヒツジのtwitterアカウントで連載中)このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れたことについて、少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。

過去のnoteについて
この物語のスタート地点はこちら→0話
前回のお話はこちら→77話「ノロマ競争」
*過去のnoteは全て、マガジン「ヒツジゴヤ」内で読むことができます。

遊び?仕事?


最近仕事と遊びについて考えている。
僕はマンガ家なので仕事として、マンガで生活ができるようにしたいわけなのだけど。
そもそもマンガを仕事に選んだのは「一生かけてもやり込める奥行きがありそう」というのが1つの理由だった。言うなれば究極の遊びだ。仕事を一番楽しい遊びにしたかった。

ただ、実際に仕事にしようとマンガを描き始めると大変だ。奥行きがどうとか言ってられないほどうまくいかないし、めんどくさいことだらけだ。
楽しむ余裕がどんどんなくなっていき、「おれは何をしてるんだろう...?」なんて考え始めてしまう。30歳になって、より不安に押しつぶされそうになる毎日だ。


マンガは読者に読んでもらうものだ。読者とのコミュニケーションが肝の職業で、そこに喜びがある職業だとは思うのだけど、1人で絵を描いたりネームを切っている時間も多い。

ポイントはこの1人の時間だ。この時間がなかなか大変で、楽しめない。楽しんでないと色んな不安もよぎる。

ある漫画家仲間から言われた一言が記憶に残っている。

「楽しまないでできるほど、簡単じゃないと思う、漫画家は。めんどくさすぎるよ。」

ハッとした。マジメにやろうとする姿勢が逆にマンガを舐めていた。
マンガ家は1人で手を動かしてる時間を最高に楽しめる、ひとり遊びの名人でこそ成り立つ仕事なのだ。

今週の幸せの重心

オク田くんをイジるタナカだったが、オク田の反応はタナカにとって予想外のものだった…

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毎週1本、できれば2本記事(目標)を公開していこうと思います。記事の内容は色々と変わっていくと思いますが、日々マンガを描いてい感じる率直なことをなるべくそのまま吐き出すようにしています。作品はもちろん、作品の外側(創作の過程など)を公開して、マンガをより深く楽しんでいただける場にしていければと思っています。

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