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グッドウィルハンティング(幸せの重心72話)

「幸せとは喜怒哀楽の調和である」というコンセプトで連載をしているマンガ「幸せの重心」(石川善樹さんワタベヒツジのtwitterアカウントで連載中)
このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れたことについて、少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。

過去のnoteについて
この物語のスタート地点はこちら→0話「幸せとは喜怒哀楽の調和である」
前回のお話はこちら→71話「同じマンション」
*過去のnoteは全て、マガジン「ヒツジゴヤ」内で読むことができます。

あべこべ感情

今週、映画「グッドウィルハンティン」を観直した。
(今回のnoteは映画の内容に触れるので、ちょっとネタバレになります。)

過去にトラウマを持ち、誰にも心を開けず、非行に走る青年ウィルが、心理学者ショーンのカウンセリングを受け、交流していく物語なのだけど。

カウンセリングを施す側のショーンも実は、最愛の妻を病気で亡くしていて深く傷を負っている。
カウンセリングの初回でウィルは、ショーンの亡き妻を侮辱するような発言をする。ウィルは何に対しても、ちょっと俯瞰した位置から斜に構えて小馬鹿にしてくる奴なのだ。

するとショーンは目の色を変えて、怒りをあらわにしウィルの首を絞め、妻のことを侮辱するなと忠告する。

僕的にはこのシーンがショーンというキャラクターを象徴していると思った。
カウンセラーがカウンセリング中に患者の首を絞めたら、問題になると思うし、この行動でショーンのキャラとしての格が下がりかねないようなシーンだと思うのだけど、この非常識な行動に惹きつけられた。

ショーンが怒りに頭を支配され手が出てしまう器の小さい人間だ!!とは感じず、妻への愛の深さと、ウィルと本気で向き合おうとする愛に溢れた人だと感じるのだ。

その後もショーンは自分の感情をそのまま表現し続ける。傷つき悲しんだことも、ストレートに伝える。
不安な時に怒ったり、ムカついた時笑ったり、感情があべこべになりやすい僕としては、ショーンの感情との向き合い方に憧れる。

この前、編集者さんとのzoomでの公開打ち合わせの時に、10人以上の人に見られながら「仕事がなくなることが怖い」と号泣してしまったことがあった。

それは僕の中では恥ずかしい出来事として記憶されていたのだけど、この映画を見て、いい出来事だったなと思うようになった。

今週の幸せの重心

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1人だったら大号泣してるはずの映画。必死に涙を我慢しながら、ふとオク田くんの方を見てみると…

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毎週1本、できれば2本記事(目標)を公開していこうと思います。記事の内容は色々と変わっていくと思いますが、日々マンガを描いてい感じる率直なことをなるべくそのまま吐き出すようにしています。作品はもちろん、作品の外側(創作の過程など)を公開して、マンガをより深く楽しんでいただける場にしていければと思っています。

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