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好きな人に嫌いと伝える(幸せの重心55話)

「幸せとは喜怒哀楽の調和である」というコンセプトで連載をしているマンガ「幸せの重心」(石川善樹さんのtwitterアカウントで連載中)
このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れたことについて、少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。

過去のnoteについて
この物語のスタート地点はこちら→0話「幸せとは喜怒哀楽の調和である」
前回のお話はこちら→54話「コツコツこそ正義」
*過去のnoteは全て、マガジン「ヒツジゴヤ」内で読むことができます。

愛と好きと嫌い

好きな人に、嫌いと伝えた経験があるか。

今回の幸せの重心の中で、タナカの彼女であるカメ美ちゃんが、タナカ本人に、タナカの「嫌い」なところを伝えるシーンを描いたのだが、

僕は好きな相手に嫌いなところを伝えたことがあまりない。ていうか「嫌い」とはっきりと自分の感情を口にして他人に伝えたことなんてほとんどない気もする。
びっくりしたのが、カメ美ちゃんがタナカに嫌いと伝えるシーンを描いて、なぜか心がほっこりしたのだ。

不思議だなーと思いつつ、善樹さんと話していたところ、こんなことを言われた。

愛がないと、好きとか嫌いっていえないというか。
カメ美ちゃんも、愛ゆえに「嫌い」と発言できるんだと思いますー
ほら、自分の子どものうんちは、臭いが嫌いだとしても、そこには愛があるみたいなw

多分カメ美ちゃんの中で、タナカの好きな部分も嫌いな部分も両方愛を持って見ているから、「好きか嫌いか」というのはただ発生する感情であって、相手の評価を決めるものではないのだと思う。
愛は、好きとか嫌いの延長線上にあるのではなく、好きも嫌いも包み込む感じ?嫌いだけど、愛してるっていうのが成り立つみたいな?人間ってすごい複雑。
・・・タナカ良かったな。

一方タナカは、他人を評価がすることが多い。良いか悪いか、正しいか間違っているか、の評価だ。そんな愛されているのに、人の愛し方を知らないタナカに善樹さんからある言葉がプレゼントされた。(タナカに代わって僕が受け取っておいたよ🧔🏻)

僕が好きな言葉で、マザーテレサが

「If you judge people, you have no time to love them」

ってのがあります。
人のことを評価するのに忙しくしていると、その人のことを愛する時間がなくなりますよと。
ちなみにこれは僕の人生を変えた言葉の一つで、昔留学から帰ってきて、「どいつもこいつもダメだな、わかってないな」とジャッジしまくっていたところ、友人にこの言葉をプレゼントしてもらって本当にハッとして人生が変わりました

この言葉をもらった直後、ネームの推敲が難航し、「なんだよ畜生!!」と1人でキレていた僕だけど、なんとか人を愛せる男になりたいものだ...

今ちょうど年30だし。

今週の幸せの重心

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5シーズン続いた海外ドラマシリーズを見終わり、怒るタナカ。そんなタナカを見てカメ美がショッキングな一言を放つ…

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毎週1本、できれば2本記事(目標)を公開していこうと思います。記事の内容は色々と変わっていくと思いますが、日々マンガを描いてい感じる率直なことをなるべくそのまま吐き出すようにしています。作品はもちろん、作品の外側(創作の過程など)を公開して、マンガをより深く楽しんでいただける場にしていければと思っています。

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