幸せの重心7話
石川善樹さんが考える「良く生きるとは何か?」をお伝えするべく始まった連載「幸せの重心」。
このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れた善樹さんの考えを少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。
過去のnote↓
1話「東京の夜空にある奇跡」🐇
2話「”後悔”とうまく付き合う方法」🐢
3話「幸せになる仕事の終え方」🐇
4話「感情に脳をハイジャックされない方法」🐢
5話「日本で1番の県名」🐇
6話「時代に参加するか、歴史に参加するか」🐇
あなたの峠はなんですか?
今回の幸せの重心は「夢」と「峠」について。
「峠」という字は漢字ではなく、日本人が作った国字だそうです。
善樹さんはこの「峠」という発想からこんなことを学んだそう。
峠っていい発想だなーと。
山のてっぺんを頂(いただき)ではなく、峠という発想をした。
山を登ればまた下るんだと。
そして峠に立てば次の峠が見えてくる。
そして善樹さんは、この「峠」という考え方を人生に例えて、
あなたの夢はなんですか?よりもあなたの峠はなんですか?
の方がとりあえずあの峠目指してみるかという感覚になっていいなーと。
なるほど…!
この話を聞いたとき、僕は自分の中にずーっとあった違和感が言葉になったような感覚になりました。
今までの人生を振り返ってみると僕の周りでは「夢」を持つことは素晴らしいことで、その夢に向けて一直線に頑張ることはすごく良いこととされていた。
(ちなみに漫画家っていうと、夢に向かって一直線で走ってると思われやすい…笑)
しかし、人生ってそんなに思い通りにいかない…。
人生で起こる出来事って常に予測不可能だし、今やってることが何に繋がるのかも正直見通しなんてつかないし、生活のためにやらなきゃいけないことだってたくさんある。全てが、夢のために動けてるかと自問したら「分からない」が正直なところ…
スティーブ・ジョブズも「現在の点と未来の点の繋がりは予測できない」って言ってるし(スタンフォード大学のスピーチの「Connecting tne dots」の話)
なのに、今自分がやってることが将来につながるかなァ・・・・・という解けるはずのない謎によって、良く分からない焦りや不安を抱えていたことに気づいたのです。
もうちょっと気軽な気持ちで「峠」を上ってまた下って、また違う「峠」を目指す人生だと思えば、目の前の出来事の見え方も少しずつ変わってくる気がしてくる。
実際、僕はマンガ家とは別に美術予備校の講師もやっているのですが、一見マンガとは関係がないけど、他の仕事に繋がったり、振り返ってみるとマンガを作ることとの共通点が見つかったり、発見が多くて楽しくなってきたし🧔🏻
今週の幸せの重心
カメのタナカは来たる「カメの甲羅カバー・デザインコンペ」を前に、参加するかどうかを躊躇していた。
いつものタナカであれば見逃すところだが、ヨシキウサギと「峠」の話をしたこともあり、コンペに参加することに。そしてこの行動が、タナカの予測とはちょっと違った方向に転がるのだった…
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