現実逃避と安心感(幸せの重心22話)
石川善樹さんが考える「良く生きるとは何か?」をお伝えするべく始まった連載「幸せの重心」。
このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れた善樹さんの考えを少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。
過去のnote↓
1話「東京の夜空にある奇跡」🐇
2話「”後悔”とうまく付き合う方法」🐢
3話「幸せになる仕事の終え方」🐇
4話「感情に脳をハイジャックされない方法」🐢
5話「日本で1番の県名」🐇
6話「時代に参加するか、歴史に参加するか」🐢
7話「あなたの峠はなんですか?」🐇
8話「お年寄りか、○○○か」🐢
9話「幸せになるカレンダー」🐇
10話「ヨシキウサギの吃音の捉え方」🐢
11話「現代の千利休」🐇
12話「幸せとは?」🐢
13話「地球を名付けた男」🐇
14話「恥を感じる達人」🐢
15話「小さな発見の効果」🐇
16話「悲しみのシミュレーション」🐢
17話「褒めの呪縛」🐇
18話「セミの気持ちになって、セミを食す」🐢
19話「エクレアの幸せな食べ方」🐇
20話「愛にとって過去とは何か?」🐢
21話「正しいとイライラムカつく?」🐇
束の間の安心感
今回のテーマは安心について。
こちらのpodcastでよしきさんが、マンガ家の羽賀翔一さんと安心について話ししている部分があるのですが、個人的にすごく興味深かったのが
時間軸によって安心の捉え方が変わるということ。
どういうことかというと…
羽賀さんは自分の作品を作る傍ら、アシスタントとして別のマンガ家のサポートをする仕事(指示を元に、背景を描いたり原稿を手伝ったりする)をしていました。
羽賀さんはそのアシスタントの仕事をしている時は、やることが定まっているので、安心感を感じるそうです。
逆に自分でネーム(マンガの設計図)を考えたりするときは、やる事が複雑で悩むことも多く、不定型な事が多いので、安心してないことが多い。
ただ、一方で羽賀さんは必ずしも不安がない状態が安心している状態ではないのかなとも思うそうです。
それに対してよしきさんは「アシスタントの仕事はその瞬間は与えられたことをやればいいけど、それを30年間続けるって思うと、不安は出てくるよね」と。
これって、仕事に向き合おうとすると、急に部屋を綺麗にしたくなったり、何も考えなくていいことに逃げたくなる心理と近いのかな、と思いました。
向き合わなきゃいけないことが、不定型で難しい事柄だと不安になるから、一時的に安心できる単純作業に逃げたくなるみたいな。
だけど、向き合いたくない不安になることが、実は長期的に見ると、大きな安心に繋がることだったりもする...
自分がやっていことを、時間軸を変えて見てみることで、大事なことに気づけたりするのっておもしろい。
今週の幸せの重心
企画会議中のカメのタナカは、気分転換という名目で掃除を始める。
しかし、仕事をサボってやる掃除には人を惹きつける魔力があるようだ…
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