現代を生きるウサギとカメ(幸せの重心0話)
「幸せとは喜怒哀楽の調和である」というコンセプトで連載をしているマンガ「幸せの重心」(石川善樹さんのtwitterアカウントで連載中)
このnoteではマンガの先読みと、マンガの中で触れた善樹さんの考えを少し掘り下げ、僕なりに感じたことを書いたりしています。
過去のnote
1話「東京の夜空にある奇跡」🐇
2話「”後悔”とうまく付き合う方法」🐢
3話「幸せになる仕事の終え方」🐇
4話「感情に脳をハイジャックされない方法」🐢
5話「日本で1番の県名」🐇
6話「時代に参加するか、歴史に参加するか」🐢
7話「あなたの峠はなんですか?」🐇
8話「お年寄りか、○○○か」🐢
9話「幸せになるカレンダー」🐇
10話「ヨシキウサギの吃音の捉え方」🐢
11話「現代の千利休」🐇
12話「幸せとは?」🐢
13話「地球を名付けた男」🐇
14話「恥を感じる達人」🐢
15話「小さな発見の効果」🐇
16話「悲しみのシミュレーション」🐢
17話「褒めの呪縛」🐇
18話「セミの気持ちになって、セミを食す」🐢
19話「エクレアの幸せな食べ方」🐇
20話「愛にとって過去とは何か?」🐢
21話「正しいとムカつく?」🐇
22話「現実逃避、するなら全力で」🐢
23話「カメって本当にトロいの?」🐇
24話「土砂降りの温泉旅行」🐢
25話「見逃していた会議の楽しさ」🐇
ウサギとカメを再解釈する
ヨシキさんから、下のリンクと共に全体の目的地を示す0話的なお話描きたいですね!という提案があった。
たしかに、幸せの重心を25話まで描いてきたが、何がしたいマンガなのかがイマイチ伝わってないし、ぼくの中でもちゃんと言語化できてない気がする🧔🏻
まず、幸せの重心について考える上で、ヨシキさんから大きな問いをいただいた。↓
みんなが知ってる古典「ウサギとカメ」の再解釈であり、その後の話でもある今回のマンガは、どこを目指すのか?
おお。たしかに。
最初は正直、ノリでウサギとカメというモチーフを持ってきたけど、ちゃんと向き合ってなかった!!
ということで、まずは、「ウサギとカメ」を見直してみた。
すごくザックリとウサギとカメに起きた出来事を整理すると
・ウサギ→走る時は走って、油断して寄り道をする。結果レースには負けて、悔しい!
・カメ→道中めっちゃ辛かったが諦めず走り切った。結果レースに勝って、やったー!
結論:ウサギとカメが同じ1つの目標に向かって競走し、その時は苦しくても、コツコツと頑張ることが良いと言うことが教訓とされている。
幸せの重心では、この教訓を再解釈したい。
2匹とも悔しさ、喜び、悲しさ、信頼など、色々な感情を感じていて、それこそが人生であり、どちらかが良いということはない。
幸せの重心が目指すのは、すべての感情を肯定して生きること。
そして、幸せの重心に登場する“タナカカメ“にとっては、ネガティブな自分を受け入れて、他の感情を味わう旅なのかもしれないし、“ヨシキウサギ“にとっては、タナカの卑屈さとか、恥を感じるポイントとかが興味をそそる面白いことなのかもしれない。
お互いに感情を味わい尽くそうと。
そしてヨシキウサギと、タナカカメがそれぞれの価値観の中で"幸せの重心"を見つけることが、このマンガの目的地。
今週の幸せの重心
「幸せとは喜怒哀楽の調和である」
かけっこを終えたカメとウサギ。みながカメをたたえる中、現代を生きるヨシキウサギは独自の視点で、かけっこを振り返るのであった・・・
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